テキストサイトについて
ブログを開設しようと思ったのは
単純に文章を書く場が欲しいと思ったからだ。
その中でもブログという手段を取ったのは、どこかにテキストサイトへの憧れのようなものがあったからだと思う。ブログとテキストサイトは違う。わかってはいるが、当時の憧れが未だ尾を引いていて、ネットで文章を書きたいと思わせるのだろう、と思う。
テキストサイトという言葉はもはや死語かもしれない。言葉すら知らない人もたくさんいるかもしれない。
※テキストサイトについて詳しくはこちら
わたしはテキストサイトの全盛期は知らない。丁度テキストサイトに変わるようにブログができて、mixiができて、少しテキストサイト界隈が落ち着いてきた2005年ごろ、学生になったばかりの私は友人の勧めでその存在を知った。
異様だった。
どこのサイトも競うように、文章で読者を笑わせようと試行錯誤していた。中にはネタのために30日間コーラだけで生活するとか命かけてるようなサイトもあった。頭おかしい。大手テキストサイトと呼ばれるものの多くは、他サイトと差別化を図るため、独自の色を出そうとしていて、頭おかしい企画だったり、泣く子も黙るレベルの下ネタを詰め込んだり、完全に頭おかしい人たちの集団なんですけど、でも確かにどれも面白かった。
それは単に突飛なことを書いてるからではない。ウンコと連発して書いたとしても何も面白くないように、文章だけで人を笑わせるにはとんでもない文章力が必要になり、大手サイトには、目をみはる表現、構成、フレーズがあった。
大人になっても頭おかしい人たちがたくさんいて、あの手この手で読者を楽しませようとしている姿は当時18歳のわたしには新鮮だった。
動画もない、画像もない、文章一本で
人を楽しませる人たちに抱いた感情は
10年以上経った今でも残っている。
テキストサイトを作りたいとは露とも思わないが、文章を書きたいと思うベースに彼らの存在があるのは確かだ。
わたしはコーラ生活も下ネタも言いませんけどね!