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読書レビュー ハリーポッターと呪いの子

ついに読了!

かなり面白かったです。


あらすじ

ハリーポッター死の秘宝から19年後の世界を舞台にしたお話。主人公はハリーの次男、アルバスセルブスポッター。有名人ハリーポッターの息子として感じる重圧に苦しめられるアルバスが自らの運命と戦うために挑んだ冒険とは!?


読了しようと思っていたわけではないけど、面白くて一気に読めてしまいました。


舞台の脚本を書籍化したものなので、小説ではありません。最初は読みにくいなーと思いましたが慣れたらそんなに気にならない。


主人公はアルバスですが、彼と同じくらい活躍するのがドラコの一人息子スコーピオスマルフォイ。また、この子が凄く良い子なんです。彼も自身の環境に悩み、苦しんでいますが、賢くて勇敢で優しくもあり、強い子です。一方、アルバスはハリーによく似て、正義感が強く向こう見ずで頑固、また同時に繊細で友達想いなところがある。いや、こういう傾向はハリーよりも強いかも。悪気はないけど、その正義感の強さと向こう見ずな性格が災いして、自らトラブルを起こしていくタイプ。そんなアルバスをスコーピオスが隣で励ましたり、暴走を止めたり、軌道修正したりする。なかなか良いコンビです。個人的にはスコーピオスが主人公でも良かったのでは思うくらいお気に入り。


さすがだな、と思うのは物語りが想像が及ばない方向に何度も転がっていくところ。お笑いでも映画でも小説でも、面白い作品って読書や観客の予想を超える展開をするものだと思うのです。この作品もまさにそうで、何度も想像を裏切ってくれました。


この物語りは、アルバスが暴走をして、大きな事件を起こすことからスタートします。アルバスが暴走をしたのは、ハリーポッターの息子であることの重圧。英雄ハリーポッター

と同じように生きられない自分をどこか受け入れられず、父親からも認められていないように感じてしまった。実際はハリーポッターのように生きなくてもいいし、ハリーはとてもアルバスのことを愛しているんですけどね。


でも、思春期の頃はわたしもアルバスのように自分は兄弟と比べて劣っているかもしれない、自分は兄弟の中で1番愛されていないのかもしれないと感じていました。実際はもちろんそんな事はなかったのですが、親の気持ちをそのまま子供に伝えるというのはなかなか難しいのだと思います。子供のことを思って叱ったとしても、子供がそれを愛されていないから怒られたのだと受け取ったら、それはもうその子にとっては愛されていないということだけが真実ですからね。


この作品はストーリーの面白さはもちろん、親子の在り方について考えさせられます。是非、親子揃って読んでもらいたいですね。特に最近、反抗ばっかりで子供の考えていることがわからないんだーという親御さん。是非オススメです。