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音楽って魑魅魍魎じゃね?我々が音楽を聴かなくなってしまった理由

こんばんわ。


唐突ですが音楽聴きますか?

本業で音楽に関わっているわたしですがまぁ年々音楽不況を身に染みて感じております。


この流れはここ数年で一気に加速しており、音楽不況が叫ばれる中それでもまだ5年前、6年前くらいまではなんとか持ち堪えていました。業界全体で見れば販売数は減少の傾向も出てきていましたがレンタルではむしろまだ好調と呼べるような段階でした。


しかし本当この3年くらいで、一気に売上減少が加速し2016年なんてこの業界にいる人間皆日々苦しい思いをしながらやってきたと思います。


さて下記グラフは以前の記事でも掲載したものですが、注目いただきたいのは無関心層の比率である。


40代以上は全ての年代で40%を超えているのです。全体で見ても34.6%もの人が音楽に対して興味を持っていない。


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日本レコード協会 2015年調査表


下記の記事によれば2013年の無関心層が17.4%だったのでこの2年で2倍になっているのである。2倍ですよ、2倍。どうなってるんだ。しかし体感的にも確かに2013年あたりから不況を本格的に感じたのである意味納得の数字です。


※参考記事

https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20160407-00056129/


ここで思うのは何故みんな音楽に関心をなくしてしまったのだろう?ということ。


元々わたしも単なる人事異動により音楽関連の仕事をしているだけであって、今の仕事に就いていなければ音楽を聴かない人間だったのでなんとなく理由はわかる。今回は音楽を聴かなくってしまったであろう理由をいくつかあげていこうと思います。


1.スマホが普及したから

下記グラフは総務省が出している端末の世代保有率推移です。


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スマホに注目すると平成24年で40%を超え、25年にはついに60%を超えています。


平成24年といえば2012年、スマホ保有率が60%を超えた平成25年は2013年ですね、もろに音楽無関心層が急増したタイミングと一致しています。


元々、音楽はたまにしか聴かなかったライトな視聴層にもスマホが普及したことにより、ただでさえ少なかった音楽を聴く時間がスマホを使った別のものに取って替わられてしまったことが推測されます。みんなたぶんまとめサイトとか読むようになったのですかね、わたしもそうだから。


2.音楽がもうよくわからない

正直スマホが増えたからとかそういうことより、音楽離れの根本的な理由はここにあるのではないかと思っています。


音楽番組が減ったということもあるのでしょうが、何が流行っているのかよくわからない。なんかもう魑魅魍魎なんじゃないかと思うくらい似たようなバンドがどんどん出てくるし、昔みたいに全年代が知っているようなヒットソングも出てこなくなった。


では何故、音楽はこんなにわからないものになってしまったのでしょうか?


①ジャンルが細分化している 

〜Jロックという音楽ジャンル最大の謎〜

特にJロックと呼ばれる分野。もはやJPOPと何が違うのか明確に区別する指標もなく、邦楽のバンドでなんとなくロックっぽいことを歌っていたらJロックに分類されることが多い分野で音楽ライトユーザーを悩ます要因のひとつ。


特に最近のJロックバンドは髪が長くてちょっと気だるげな雰囲気を纏わせているという特徴が多くあり、区別をつけることが一見しただけでは困難。


また、最近は「夜の本気ダンス」とか「忘れらんねぇよ」とか、ちょっと変わった名前のバンドも多く、ただでさえたまにしか音楽を聴かない層からしたらまたなんかよくわからないものが出てきちゃったよ。。と音楽を聴くハードルが上がるのです。バンドじゃないけど「ぼくのりりっくのぼうよみ」が出てきたとき、もう何がなんだかちょっとよくわからなかったですね。


②どこから音楽情報を取ってくればいいのかわからない

わたしが声を大にして言いたいのは、音楽に関心がなくても音楽聴くのが嫌いな人はいないということ。


いい音楽なら聴きたい。でも一体どんな曲があるのかよくわからない。つまり、音楽の情報源がないのです。


それは前述のように音楽番組が減ったというのもあるでしょう。もしかしたらとくダネの冒頭で小倉さんがオススメ音楽を教えてくれなくなったというのもあるかもしれません。とにかく我々、ライトな視聴層はどこから良い音楽と出会えばいいのかわからないのです。


TSUTAYAのランキング見ればいいのか?でも行くの面倒だぞ。

YouTubeで調べればいいのか?でも結局知ってるアーティストばかり聴いてしまうぞ。

雑誌買えばいいのか?でもそこまでして知りたいわけではないぞ。だったらもう聴かなくていいじゃん、という心理になるのです。


だって我々にはわざわざ音楽を聴かなくても隙間時間を埋めてくれるスマホがあるのだから、という心理なのです。


では、どうすれば音楽無関心層は音楽を聴くのでしょうか?いくつかやりようはあると思います。下記はこんなサービスがあれば音楽聴くだろうなというものです。こんなスマホで利用できるサイトもしくはアプリがあればいいなぁと思います。


1.気分で聴きたい

わたしが音楽を聴くとしたら通勤時間でしょうね。朝聴く音楽は特に重要で1日頑張ろう!と思わせてくれる曲をチョイスしたいもの。


憂鬱な1日の始まりをアゲてくれるプレイリストとか、まったりしたい朝に聴くプレイリストとか。実は既にGEOやTSUTAYAなどのCDショップでは似たようなコーナーはあるのですがいかんせんお店にいくのはハードルが高いですし、店でCDを選ぶとなると試聴しないと好きかどうかわからないですからスマホでワンクリックで聴けるのが理想です。


2.ストリーミングであること

もはや音楽にお金を払うという意識はYouTubeなど無料ストリーミングサービスによって徐々になくなってきています。聴くならストリーミングが良いですね。


3.ライトなユーザー向けの音楽記事が読める

今ある音楽ウェブマガジンって当たり前ですが音楽好きに向けてのものですが、ライトユーザーには少しわからないアーティストも知ってる前提で書かれているのです。いやそれがあるべきだと思いますがもっとハードルの低い記事があれば尚いいのにと思ったりします。


と、書いてみて思ったけどもうこれAWAやん。どうみても既にリリース済みのストリーミングサービスやん。


本格的にストリーミングサービスが日本に上陸したのが2015年あたりだったので、このあたりの無料ストリーミングサービスを持ってしても無関心層が増加していることを考えるとかなりしんどい。


こんなサービスかあれば音楽聴くのに!という意見があればコメントください(切実)